遠い日の記憶(長編)

□思惑
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だが
かわいそう
そうとは思わない。
それは彼らなりに導き出した路の答えなのだから。
そう考えていると、視る界隈の端にひらりと舞う浅葱色の羽織りが見えた。
それにつられるように振り返ると見える新選組の隊士。

(そうか、そうすれば良かったのだ)

何故今まで気づかなかったのだろう。
今まで暗かった気分が、一気に明るくなる。
祠までスキップで帰ろう。




数日後

八木邸に一人の青年が現れた。
長い黒髪の長身の男。
年は若く見える幼い顔立ち。

「失礼します、土方副長にお取り次ぎ願いますか?」









 

 
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