遠い日の記憶(長編)

□新選組と天皇家
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「雪村、あいつと何を話した」

その頃土方は千鶴に弥生のことを聞いていた。

「いえ、何も」

「そうか」

土方は少し考えた後、天王山へ行こうといい、その場から立ち去った。





この日、長州の残党は京の都に火を解放ち、蜘蛛を散らすように逃げていった。
そして
この日を境に長州は朝敵となった。





その後数日は残党探しという名の残党狩りに追われる日々で忙しかった。
逃げていった長州藩士の中でも捕まえられた人間も上手く逃げきれた人間もいたが、帰っても辛いだけだろうに。
それより風間だ。
あいつは千鶴のことを調べるはず。
それもそうだ。
今のこの国にいる女鬼の数など少数。
さらには雪村家の生き残りときた。
風間が目をつけないわけがないだろう。




さてさて





次は





何をしようか







 
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