捧げ物

□遥か大地へ
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そんななか、ふと気が向いて外に出て、空を見上げた。
その空は、都会の空とは比べ物にならないくらい綺麗な星空が広がっている。

「………綺麗」

そんな懐かしい夜空を見て、ぼそりと呟いた。
そしてその感想に疑問を抱いた。

(……懐かしい?こんな綺麗な星空、見たことないはずなのに…なんで?)

その時だった。
ふと頭痛がして座りこんだ。
頭の中をまるで走馬灯かのように映像が流れる。
彼らに出会い、共に駆け抜けた。
その思い出が。

「……歳三さん?」

一番
イメージも思い出も多い人。

(………探さなくちゃ)




あれから数年後


「行ってきます!」

私は今日から高校に入学する。
学園。
この日のために、あの日から私は必死に彼らを探した。
そんな中で見つけたのがこの学園。
多少遠いが、彼らに会える可能性が高い場所なのだ。
新しい制服を身に纏い、駆けていった。
学園はとても綺麗で、校訓が面白い。
そして校庭にはたくさんの桜が咲き乱れている。
入学式には懐かしい人が出ていた。
生徒会長、風間千景。






 
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