桜歌(長編)完結

□銃と桜
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彼らside


振り向いた先にいたのは、お面を被った人物だった。
拳銃を片手に俺らを一瞥すると、血塗れの男たちを撃っていった。
男たちも撃っているが、当たらない。
そして全てを片付けたお面を被った人物は、俺らのほうに拳銃を向け「動くな」とだけ言った。
そこにパトカーがやってきた。





薫side


奴らを全て撃つと、彼らに拳銃を向けた。
一般人とは言え見られたのだ。
ただでは帰せない。
痛む胸を抑えて拳銃を向けていたのだ。
そこにパトカーがやってきた。
パトカーからは数名の警官が降りてきた。
「お疲れ様でした…その人たちは」
「こいつらの人質」
その言葉に彼らを見ると、近づき「ご同行願います」とだけ言った。
そこに場にそぐわない声が聞こえた。
「おっ珍しいじゃん、ほとんど死んでねぇよ」
「……当たり前だ」
それだけ言うと、一足先にその場を離れた。




彼らside


今なぜか、俺たちは警察署へと向かっていた。
しかもこの場にそぐわない格好をした男に連れていかれている。
なかなかに謎な光景。
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