遠い日の記憶(長編)

□御所警護
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あの池田屋事件から2ヶ月は経っただろうか。



あの後、新選組の名は悪い方向に有名になっていった。



長州は長州で志高き若い志士たちを失ったのだ。



おかげで京の都に進軍してくるとか。





そんななか、御所の警護に薩摩と会津がつくことになったとの話があった。

(…こんなに早くに対面するとは…ねぇ)

ということで、私も天皇の仕えという形でこの戦に参加することとなった。
長州と言ってもたいした軍ではなく、一部で騒いでいた者たちが率いた軍隊。
さほど強力でもないだろう。





そんななか
戦の火蓋が開けられた。





薩摩、会津の両藩が御所にて長州と激突した。
その激突の瞬間、新選組は他の会津藩兵をはね除け、御所へと向かった。
だが新選組がついた頃には、弾や刀の跡を残すばかり。
すでに敵軍はおらず、戦火は蛤御門へと移ったようだ。
そこで新選組は蛤御門へ行く部隊と、そのまま御所の警護をする部隊、そして残りの逃げた過激派攘夷志士たちを追う部隊の3つに分かれた。







  
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