さようならと……(長編)
□怪我
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その連絡は
突然やってきた
この世界に銀魂メンバーが来てからどれくらいの時が流れたのだろうか。
今歳三と山南さんは大阪にいる。
だから監視対象である彼らが、何かが出来るわけではない。
十四郎と総悟は巡察に出るようになっている。
「ねぇ神楽ちゃん、私たちこのままでいいのかなぁ」
「何がアルか?」
「だってここにずっと閉じこもっているのも迷惑じゃない?」
そんな会話をしていると、総司が窓の外から現れた。
「沖田さん!?」
「何アルか」
ニコニコといつもの掴みにくい笑みを浮かべている。
「別に聞かれたら困る話じゃないでしょ、それにこの時間の監視は僕だから」
「プライバシーの侵害ネ!」
「ぷらいばしぃ?何それ」
「個人の権利を侵害してるってことネ!」
そんなやり取りを続けていると、斎藤が入ってきた。
「総司、いつまでやっている」
現れた斎藤は、総司を呼びにきたらしい。
そんななか、突然現れた斎藤に千鶴は驚いたようだ。