さようならと……(長編)

□ようこそ
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月の向こうに見えたのは






未来か過去か





あれからどれくらい経っただろうか。
とりあえずチャイナ娘を止め、浅葱色の格好をした男たちに着いていくことになった。
千鶴と呼ばれた少女は気絶したため担がれている。
男たちに連れてこられたのは、今までの家屋より大きく、金のある家のようだ。
そこの空き部屋に縛られて転がされた。
横をチラリと見ると、チャイナ娘や眼鏡はもう寝ている。
反対側を見ると、総悟と目が合う。
その理由は簡単。
気配、だ。
山崎と同じ監察方だろうか。
とりあえずは明日にならねぇと何も変わらねぇ。



こうして
夜が明けていった。



日が上がったころ、ようやく千鶴という少女が起き上がった、が。
眼鏡は起きたがチャイナ娘は起きない。
親の顔が見てみたい、と思ったところで浮かんだ顔は万事屋と海坊主。
そりゃそうかと思ったところで、一人の男が入ってきた。

「ちょっといいかい?」

そう言って入ってきた男は、手を縛っている縄をほどくと、着いてきてくれといい、移動を始めた。






 
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