桜歌2

□救出と桜
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暗い、暗い部屋





それは私が抱える





闇の世界





私がこの世に生まれてから数年後。
私は自由を失った。
それは必然だったのかもしれないし、神の悪戯だったのかもしれない。




この家に閉じ込められて数日。
変化がおきた。
コツン
その音に違和感を覚え、カーテンを引き、外を見た。
その時目に入ったのが、総司だった。

「総司!?どうしたの?」

驚いた。
まさか二階にあるこの部屋に来るなんて。

「しーっ、気づかれるよ」

総司は私を助けに来たというのだ。
とりあえずこの時間に鍵が開いていたのは奇跡。
引きこもっていたために、空気が澱んでいて発作を起こしていたことで、開けていてくれたのだ。
総司の手を借りつつ、音をたてないように外に出た。

「でもよく来れたね、歳三さんに怒られたんじゃないの?」

そう。
私達が今いる場所は学校からはかなり遠い。
それこそ1日で往復など不可能。

「黙って来たに決まってるでしょ」

…………えっ







 
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