桜歌2

□止まらぬ時と桜
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今と昔を比べる





あぁ、あの頃が良かった





それは誰にでもある想い





今日
何故か呼び出されていた。
私が来たのは実家。
実は実家に帰るのは久しぶりである。
まぁ帰ることはあっても、父に会いたくない一心で、極力避けていた。
そんななかの呼び出し。
今思い出すだけでため息がでる。
家に帰ると手厚く出迎えられるのだが…。
いつも思う。
いらないだろ。
まぁそんなことを考えながら、連れて行かれたのは衣装部屋。
そこから何の説明もなく、服を着せかえられた。
それはもう着せ替え人形のように。
そして連れてこられたのは、ホテルだった。

「……どういうことでしょうか」

ポツリともれたのは、不満の色。

「そろそろお前にもいい相手が必要だろ?」

確かにそうだ。
如月の家は代々そんな感じ。
でも結婚して子供さえ産めばよう済み。
そんなこと、最初から見てきたから分かる。
昔の私なら素直にしたがうだろう。
でも今の私は違うのだ。
お慕いする方がいる。






 
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