捧げ物

□遥か大地へ
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寒空の中





見た夢は





貴方の夢でした





それは
あの日から150年以上経ったある日の話。



晴れ渡る朝。
それは突然キャンプに行こうと言い出した両親の気まぐれで始まった。



その日は既に冬休みだったこともあり、次の日からキャンプに行くことになった。
私は時々夢を見る。
誰かが私に話しかけるのだ。
私もその人も着物姿。
まぁ日によって場面は違うのだが。
時には血塗れの私を抱き締めることもあるその人。
一体私にとってその人がどんな意味を表すのか。
考えても考えても思い浮かばない。
そんななか、キャンプがスタートした。
キャンプと言っても典型的なキャンプ。
食べ物は釣りで取った魚と、途中で買った野菜を使う。

「出来るだけ取れるものは自分たちで取るぞ!」

とかなんとか意味分からんことを言い出した父のせいだ。
そんなバタバタした1日が終わり、夜が深まってきた。
さすがにこの季節なだけあって、近所にある別荘に今は泊まっている。
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