桜歌(長編)完結

□明日を照らす桜
1ページ/4ページ








出逢いがあり








別れがある







二人の希望は







桜に






土方side


あの日見かけたのは確かに薫だった。
あの桜には見覚えがあった。
二人で再会を誓った桜だ。
あの桜には薫の力と想いが詰め込められている。


アイツは桜に“永遠”を与えた。


永遠に咲き誇る桜。
薫はその桜に名を与えていた。
薫の願いが叶ったとき、あの桜がどうなるのか。
俺は知らない。

「………薫」

呟いても返ってこない返事と時間。
薫は何を考えてんのか…。





薫side


驚いた。
あの桜のところに彼が現れたことも、あの桜に気づいたことにも。
そして
それより
今の私を知って

(…彼は…私のことを…どう想うのだろうか…)

こちらで生まれ変わった私は血に忠実に生きてきた。
私の人生をかけて。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ