桜歌(長編)完結
□咲く桜と散る桜
1ページ/4ページ
季節が流れ
散りゆく桜
その先に咲く桜
その桜は――――
源さんside
一本の電話がかかってきた。
それは薫からの電話だった。
内容は事情があって彼らが警察署にいるとのこと。
そこで暇なら迎えに行ってほしいとのことだ。
何かの機密を見たとのことらしい。
幸い今から休みだった源さんは彼らを迎えに行くことになった。
彼らside
そして
警察署にいたる。
俺らは警察署に来てからある一室に閉じ込められていた。
「さて、貴殿方にお話があります」
そこにいたのは一人の落ち着いた様子の男性。
警察官にしては強気な感じでもない。
「貴殿方の噂は聞いていますよ、ある人物より」
「ある人物だと?…誰だ」
「…それは無理にございます…個人情報ですし、思い出話しか聞いておりません故…では本題に入りましょう…貴殿方は何を見ましたか?」
「僕たちは拳銃を持った男が殺されたとこを見ただけだよ」
「おぃ総司!」