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□2.眠る君に秘密の愛を
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雑誌の撮影を終えたボクが事務所に戻ってくると、ハルカがソファでうたた寝をしていた。
目の下には少しクマができていて、顔色も悪い。
はぁ…どうせまた夜遅くまで作曲していたんでしょ。
君が夜更かしして作ってきた曲にボクが納得したこと今まであった?
無駄な努力はやめてちゃんとした生活リズムを刻むようにって何度も言ってきたはずなんだけど。
…それにしてもよくこんなところで無防備に眠っていられるね。
その幸せそうな寝顔、どうしてだろう誰にも見せたくない。
ボクはあたりを見回して誰もいないことを確認すると――。
ちゅっ
ハルカに口づけた。
すると急に全身が熱くなった。
え、何これ、オーバーヒート?!
いや…でも何か違う。
側にあった鏡が視界に入ったボクはそこに目をやると…
真っ赤な顔をしたボクがいて。
赤面する機能なんてついていたんだ…初めて知ったよ。
とてもじゃないけどこんな顔、ハルカには見せられたもんじゃない。
それに寝ている君にキスしただけで…こんなにも熱くなるなんて知らなかった。
これが恋ってやつなのかな…?
「…本当、ボクらしくないな…まだ目覚めないでよね。ハルカ…」
もう一度その柔らかな唇に触れたくてボクはハルカに触れるだけのキスをした。
(……ど、どうしよう…いつ起きればいいんだろう…)