BASネタバレ有
□愛すべき後輩たち@
1ページ/1ページ
「藍くん!あの6月ここの…っ」
「分かってる。ショウとナツキのバースデー、でしょ?」
「はい!それでですね、お誕生日パーティーをしようと思うのですが…」
「君の思考パターンは大体把握しているから、場所も予約済みだよ」
「え?あ、そ、そうなんですか…?」
「場所は、懇親会を行ったカフェ。今度は君も交えて改めて懇親会をしよう」
「…!」
「何、そのマヌケな顔。先輩なんだから後輩の誕生日を祝うのは当然でしょ?…そうレイジが言っていたよ」
「当然…かは分かりませんが、何歳になっても祝われるのは嬉しいものです。きっとお二人も喜んでくださると思います!それからえぇと参加者ですが…」
「参加者?4人だけでいいんじゃない?レイジなんかいたらうるさくて仕方ないよ」
「それが…カミュ先輩がここの特製パフェに興味がおありとのことで参加すると自ら仰っています」
「カミュには祝うつもりなんてさらさらないのがうかがえるよね」
「あとは寿先輩と聖川さん、一十木くんが参加してくださいます!黒崎先輩と一ノ瀬さんと神宮寺さん、セシルさんはその日のお仕事次第ということです」
「はぁ…なんとなく事の顛末が想像できるんだけど」
「藍くん、楽しみですね」
「…君がそういうならいいけどさ」
「そうだ!プレゼントは何を渡すか決めていますか?」
「先輩として当然」
「……ぷ、ふふっ」
「…何がおかしいの」
「いえ、こんなにはりきっている藍くんを見るのは初めてなので、なんだか微笑ましいです」
「はぁ?誰が何をはりきっているって?」
「藍くんが、翔くんと四ノ宮さんのバースデーをはりきってますっ」
「ば、ばっかじゃないの…!はりきってないし。」
「当日が楽しみなんですよね?」
「…別に二人の喜ぶ顔に興味があるだけで…ただそれだけ!楽しみでもないしはりきってないから!」
「ふふ、じゃぁ、そういうことにしておきます」
「ハルカのくせに生意気……だよ」
「!ん…ふ…、っ」
「ん、生意気言う口には制裁してさしあげましょう…なんてね」
「……は、そ、それって…」
「それとも…恋の烙印ってやつがいい?」
「……りょ、両方って言ったらダメ、ですよね…?」
「…!」
「…?藍くん?どうかしました?」
「…本当は今日、君とショウ達のバースデーについて企画を練ろうと思ったけど、予定変更。」
「え?え?」
「一度組んだスケジュールを変更するのは好きじゃないんだけど、ハルカがそう言うなら全力で応えないと、【男が廃る】よね?」
「わわ、ってあの…!そっちはベッドルームですけど…っ」
「あぁ、そっか、君の唇に制裁して体中に烙印刻んだ後に企画を練ればいいんだ」
「藍くん…!今は昼間なのでだめです…っ!」
「じゃぁ夜ならいいの?」
「………は、はい」
「そっか。でももうボクその気になっちゃったからダーメ。ついでに夜の許可も貰ったから夜もシてあげるね」
「た、体力がもたないのでだめです〜〜〜〜〜っ!(あぁ、私のバカバカ…ッ)」
続