BASネタバレ有

□KISSの日
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「ねぇ、ハルカ」

「はい、なんでしょう?」

「今日は何の日か知っている?」

「え、えぇと……(こ、この流れは以前にもあったような…)5月23日、ですよね」

「そう」

「ご、ご…」

「ご?」

「ごつみ…?5が【ご】で2が【つ】、3が【み】で…あ!分かりました!」

「うん」

「【みつごの日】です!!!!!」

「…自信満々な顔で言い切ってるところ悪いけど、全然違うから」

「そうなんですか…?結構自信あったんですけど…」

「正解、知りたい?」

「はい、あとはもう何も思いつかないので、知りたいです」

「分かった」

「……」

「……」

「あのぅ…藍くん?」

「何?」

「顔が近いんですけど…」

「だって近づけないとできないし」

「へ……?」


ちゅっ


「ん、これが正解」

「あ、ああああ藍くん今何を!?」

「何ってキス」

「私は5月23日が何の日かを教えてもらうはずでは…?」

「もしかして、今ので分からなかったの?」

「…?」

「じゃぁ、もう一回正解教えてあげる」

「すみません、お願いします…って、また顔が近……ん、」

「…どう?分かった?」

「…、あの…まさかとは思うんですが【キスの日】とか、そういうんじゃないです…よね?」

「正解。今日は【キスの日】だよ」

「なら言葉で言っていただければわかります…っ」


「せっかくキスの日なんだし、実践で教えてあげるのもいいかなと思ってね。あ、それから…」

「まだ…何かあるんですか?」

「キスって色々な種類があるって知ってる?」

「え、えぇ、まぁ…それなりには」

「ふぅん。ねぇハルカ?君は確か、キスはボクが初めてだって言っていたのにどうして知っているの?まさか…誰かと実体験でもしたの…?」

「へ?いえ、本とか映画とかでたまたま…って、きゃっ」

「ボク以外の誰かとシたの?」

「してません!藍くんとしかしたくないですし…っていうかどうして私ソファに押し倒されているんですか…っ」

「君が知っているキスの種類をボクに教えるためだよ。それに、唇と唇が触れ合うだけがキスじゃないし…ね?ボクが知っているキスを君に教えてあげる」

「ここ、事務所ですから…っ、ひゃぁっ」

「大丈夫、少しだけだから」

「きゃんっ、そ、そんなとこ、だめです〜〜〜…っ!(藍くんこんなときばかり楽しげに微笑まないでください〜〜〜!)」



おしまい。

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