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□snow whiteE
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「突然デスがー!オーディション内容変更シマーーーース!」


オーディション開始時刻、叫びながらドアを蹴破ってシャイニング早乙女が登場してきた。
…どうしていつも普通に入ってこれないのかな。
そしてシャイニング早乙女の後ろにはオーディションに参加しないはずのリンゴ、リューヤ、ショウ、ナツキ、カミュ、ランマルがいて。


「えぇ!?そ、そんなぁ〜…」
「なぜ急にオーディション内容の変更なんですか?私たちはこの日の為に台本を読み込んで役作りをしてきたというのに」
「んー、まぁシャイニーさんのことだから普通のオーディションじゃないだろうことは想像していたけどねぇ…」
「確かに一ノ瀬の言うとおりなぜ変更なのだろうか…」
「う〜ん、でもこれはちょっと困ったね…」


参加するレイジ以外、一様に驚きを隠せないでいた。


「本当、突然だよね。ふぅ…大方【アイドルには〜〜いついかなる時でも〜アドリブができなければいーけマセンッ】って事だろうとは思うけど」
「Oh〜Mr.ミカゼ!ミーのモノマネベリーベリー上手ねっ!」
「いつも思うけど藍の物まねのクオリティ半端ねーよな…」
「…アイドルなんだからこれくらいできて当然でしょ」
「ソレでハ〜詳しい内容はリューヤさんに説明していただきマッショイ!」


シャイニング早乙女はそういうと審査員席に静かに腰を下ろした。
ふぅん…そこは普通に座るんだね。


「はぁ…まぁそういう訳で今日のオーディション内容を説明する」
「おはやっぷー!審査員は、アタシとそこにいる彼ら♪審査員長は当然シャイニー!皆!楽しみにしてるわよ〜〜!」
「んだよ…なんで俺がそんな面倒くせぇことしなきゃなんねーんだよ」
「あら?今日きちんと審査したら、某高級焼き肉奢ってあげるって言ったら目ぇキラキラさせてたじゃない!可愛くないこというと奢ってあげないわよー!」
「そ…それは、だな…」
「フン。食い物なんぞに釣られおって。これだから愚民は」
「翔ちゃん!王子役誰にしますか?」
「…いや、それをこれから決めるんだっつーの」
「おいお前ら煩いぞ」


コホン、と咳払いをしたリュウヤは「改めて…」と仕切りなおした。


「林檎の言うとおり、今日のオーディションの審査員は、林檎、来栖、四ノ宮、黒崎、カミュ…審査委員長におっさんだ。そして、オーディションの内容だが…お前たちには…」


ゴクリ、とボク以外の面々は息をのむ。


「【滑らない話】をしてもらうことになった」





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