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□にゃんにゃんの日
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※会話文のみです
「今日は…世間で言う【にゃんにゃんの日】らしいよ、ハルカ」
「そんな日があるんですか?ふふ、四ノ宮さんが好きそうな日ですね、藍くん」
「どうして?」
「え?だって猫の日ですよね?可愛いもの好きな四ノ宮さんにピッタリだと思ったのですが…」
「君、何か勘違いしているよ」
「そうなんですか?」
「うん。だって今日は君がニャンニャン言う日だし」
「へぇ…私がニャンニャンって言う日なんですか?って、ええええ!?」
「そう言えばクリスマスの時の猫耳、あったよね…確かこのあたりに」
「ありますけど…て、え?わ、私がつけるんですか…?」
「まさかこのボクにつけさせる気…?冗談でしょ」
「で、ですが…藍くんがつけた方が似合うかと…」
「ボクがつけたって何も可愛くないでしょ。うん、やっぱりよく似合う。ハルカネコさん?」
「わわ…、え、あの…?」
「ほーら、猫っぽく鳴いてよ」
「ほ、本気ですか…?」
「嫌ならいいんだよ…ただボクは【にゃんにゃんの日】というものを経験したことがないから…君と初めて経験できたらなって…でも…、嫌だよね…」
「(藍くんが切なそうな顔をしています!私はなんて器の小さい人間なんでしょう…これくらいのことで嫌がってしまうなんて…!)…にゃ、にゃぁん」
「…ちょろすぎ…」
「へ?」
「なんでもない。君が付き合ってくれて嬉しいなって言ったんだよ。もっと鳴いて?」
「にゃん(う、うわぁ…藍くんの笑顔が眩しい…っ)」
「うん、いい感じ」
「にゃ…?(なんで私は今押し倒されたんでしょうか…?)」
「ハルカ猫はどこを撫でたら喜ぶんだろう。色々試してみないとね」
「にゃ、にゃああ!!にゃあん!(服、服の中に手を入れないで下さい〜〜〜!)」
「ちょっとうるさいから…その口塞いじゃおう」
「にゃ…んんっ」
2月22日って本当にこんなことをする日なんでしょうか!?
☆おしまい☆