時神になっちゃいました

□第三話
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優亜はいつも通り起きたはずだった。

だが時計を見ると時間は8時20分。



『……うそ…』



学校の出席確認が始まるのは8時40分。

バスは1時間に一本しかない。



ということは完全に遅刻だ。




優亜は慌てて身支度を整える。



制服を着、髪を整え、巴衛の居るはずの拝殿に走っていく。





『巴衛!なんで起こしてくれなかったんですか!?完全に遅刻じゃないですか!!』



「ああ、やっと起きたか。

奈々生はもう学校に行ってしまったぞ」



『うそ!?奈々生も起こしてくれなかったの!?
うわぁ…もうやだ…


行ってきますっ』














『疲れた…』


寝坊した挙げ句、学校に着いて次の授業が体育とか有り得ない…


おかげで時間が経つのが早く感じたけど



「優亜」



隣の席の奈々生が話し掛けてきた。


「お弁当持ってきた?」



お弁当…?

そういえば持ってきてないや



優亜はフルフルと首を横に振る。


「じゃあ、一緒に食べよ?」



『うん、ありがとうございます』









ゴロゴロ…


優亜と奈々生は鬼切、虎徹が持ってきた友達特製弁当を堪能していた。


ゴロゴロ…



『雷鳴ってきましたね』



「そうだねー。


そういえば巴衛が今朝、今日は客人が来るって言ってたんだけど誰のことなんだろ?」



『客人?』



「そう、私も寝坊したから詳しくは聞いてないんだけどね」




優亜の頭にこれから起こることが浮かんできた。





これはあれか



わがままな天の神のおはなし
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