時神になっちゃいました

□第一話
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えと、状況を整理しよう…



んと確か私は…





学校が終わったから古本屋さんに行ってマンガを読んで、古本屋さんから出て、
小さな神社の前を通ったら目の前がパァッって光って、
眩しかったから目を閉じて、目を開けたら私の知らない道…




もしかして私…誘拐された!?



ううん…
それは有り得ない



誰かに触られた感触も無かったし、気絶させられた覚えもない




じゃあなに?




ここは私の夢の中?




……考えていても仕方がない
少し歩いて此処が何処なのか調べてみよう


















とりあえず歩いてみたけど


『ビミョーなんだよね…』




知っているようで知らない。


でも見たことあるような気がする場所。





ハァ…


ため息をついて公園で見つけたベンチに腰を降ろす。







ハァ…


本日二度目のため息をついた。




〈ワン、ワン!!〉



近くから犬の鳴き声がする。

優亜はベンチから立ち上がり、犬の鳴き声が聞こえた方に向かった。










〈ワンワン!!ワン!!〉



『……』




優亜が目にしたのは、木の上に登り泣きながら助けを求めている男と、その男に向かって吠えている犬の。




どこかで見たことあるシーンだな…





『…そこの人、何してるんですか?』



「あっすみませ〜ん、その犬を退かしてもらえませんか〜!?」



『!?』




優亜は犬の前にしゃがみこんで、しっしっと犬を追い払った。


そして優亜はスクッと立ち上がり、男とは逆方向に歩き始めた。






あ、あれ?



あの男の人あの人だよね?



あれ、あの少女マンガの
神様はじめましたの……………ミカゲ!!





「あ、ちょ、待ってください時神!!」



『待つわけないでしょ!?って…うわっ

ゴンッッ













「おやおや、気絶してしまいましたか。
それにしても時神とはまた珍しい」
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