流れ星
□2年後・上田1日目、朝
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僕は3回目。
になちゃんは1回目。
『でっかい門』
やっぱり同じ反応な訳で。
――1日目、朝
『たっだいまあ〜♪』
家にになちゃんの明るいアニメ声が響いた。
「あれ、帰ってくるの明日じゃなかった?」
『うん、そのつもりだったんだけど〜。
1本前のん空いてたから、そんで!!』
「そっか」
になちゃんは僕のお姉ちゃん。 今月で21歳だったはず。
童顔だから高校生に見られることもあるらしい。
『ね、健ちゃん。 夏希ちゃんと長崎行くんでしょ?』
「うん。 何で?」
『ん〜? あたしが長崎まで送ってあげよーかなって。
挨拶もしたいしー。』
「え、いいの?」
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