Royal Heart
□#01
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手紙の内容は…
「入学許可がおりたのね、おめでとう」
ほぐわーつへの入学を認める、といった内容。
認める=入学しろ、みたいじゃない。
『決定事項なわけ?』
「もちのろん」
そもそも魔法学校ってあるんだ。
でも、なんでルルのとこに?
「ルルカ、ごめんなさい。
パパとママはね、魔法使いなの」
『へー、そうなの。
だからあたしにほぐわーつからの手紙が来たのね。
納得、納得』
「………、え? 怒ってない? 吃驚してない?
何で? 何で??」
momが吃驚してどうすんのよ。
『今までちょっと引っ掛かってた事が分かったから、納得。
わかった?』
「え、ええ。
じゃ、ホグワーツで必要なもの買い揃えないとね」
必要なもの?
そんなこと書いた紙同封されてたかしら…。
…あった。
何なに?
杖、制服(ま、これは普通ね)、筆記用具(羽ペン等)……。
多い!
「さーて、行くわよ!
ダイアゴン横丁へ!! フリーパウダーでも使おうかしら…」
『だいあごん横丁? ふりーぱうだー?』
ルルにとって聞きなれない言葉がmomの口から発せられた。
何度も聞いては見たものの「お楽しみお楽しみ」と言ってはぐらかす。
『まあ、いいけどもっ。
で、そのだいあごん横丁?は何処にあるの?』
「ん? イギリスよ」
……何平然と言ってるのよ。
まあ、いいけども…。
どうやらルルは「いいけども」という口癖があるらしい…。