テニポケ

□旅立ち
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「大丈夫?秀」

「いててて、出来ればもう少し優しく助けて欲しかったな…」

コイツの名前は氷竜秀。僕とは昔ながらの友人で、よく木の実を取るのが日課だ。

「贅沢言うな。僕に優しさを求めるのがまず間違ってんだよ」

僕はぶつけた尻をさする秀に向かって言った。

「それもそうだね」

諦めたようにため息を着き、下に散らばったチーゴの実を拾い集める秀。

「うるせぇな秀。木の実取り位黙って出来ねぇのかよ」

そこへ、森の奥から不機嫌な顔を出したさく
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