ミズノオト

□7話
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「わ、暗いね」


「絶対なんか出そうな感じです…」



『や、やめろや!…まままま、真琴!絶対に手離すんじゃないぞ!べ、別に怖いとかそういうのじゃないからな!?』






中に入ってみるとやはり暗かった。真琴と手を繋ぎ、体をピタッとくっつける。
遙があんなこと言わなければ怖くなかったのにと横にいる遙を少し睨む






「わっ!」


「うわぁあああっ!!」


「何っ!?!?」
『なんだようっ!!!』







後ろにいる渚を真琴と一緒に振り返る






「懐中電灯だ!」


「驚かさないでください!!」
『びっくりさせんなっ!』






懐中電灯で周りを照らすと何もなかった。そのまま進むとキッチンのような所があった。元は食堂のようだ







「じゃ、何か食べ物とかあるかな!お腹空いたぁ…」


『私も〜…』


「良くこんな状態でお腹が空きますね」






そしてキッチンを探索する事になり、私と渚は左側の棚、遙と真琴はシンクの下、怜ちゃんは…凄くやばそうな冷蔵庫を調べる事になった







「何故1番ヘビーな任務を僕が!?」


「怜ちゃんの怜は冷蔵庫の怜」





人差し指と親指を立て、怜ちゃんに向けてバーンと渚が言った






「で、できませんよ!開けたらなんか…すっごいドロドロしたものが出てきそうで……」


「やめろ。」


「じゃ、じゃんけんで冷蔵庫担当を決めよう!」


「開けないと駄目ですか…?」


「1番食料が入ってそうな所だからね!」






じゃんけんで決めると怜ちゃん以外がパーで怜ちゃんはグーだった。






「やっぱり怜ちゃんだ!ファイトー!」


『がんばがんば!』






怜ちゃんが恐る恐る冷蔵庫を開けると何もなかった





「空っぽかー…残念」


『まぁ、入ってても腐ってると思うけどね。』


「そうですよ!」









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