ミズノオト

□7話
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近くにちょうど雨を避けられる場所を見つけ、真琴は蒼の体が冷えないように膝の上で抱きしめてる状態で寝かせた





「…やっぱりお前、海が怖いんだな」


「大丈夫だと思ったんだ。でも蒼達が溺れてるのを見たら身体が動かなくなった…あの時の事が頭に浮かんで…本当にごめん」


「お前のせいじゃない」


「でも合宿に来るって決めたのは俺だ。水泳部作ったのも…だけどハルとまた一緒に泳ぎたいと思ったから。もう一度、皆とリレーしたいって。でもそこにはハルがいないと…。」


「……。」


「ハルじゃなきゃ駄目なんだ…!ハルと一緒に泳ぎたいんだ!」


「…!」


『んぅ…』


「!蒼…?」


『あれ…真琴…?』







蒼は体を起こし、確かめるかのように真琴の顔をぺたぺた触る






『うわぁぁぁんっ、真琴ぉおお!!無事だったんだねっ!!』


「わっ!」






じわっと涙が出て、真琴に思いっきり抱きつく







「それはこっちの台詞だよ…」


『うん…ぎゃぁああぁぁぁっ!!』


「何…。」






隣を見てみるとムスっとなってる遙がいた。






『あれ、遙…なんでいるの…?あれ??』


「ハルが助けてくれたんだよ、あと渚も」


『そうなんだ…ハルありがとう』






目に涙をためながら遙に笑顔を向いてるとそっぽを向いてしまい、真琴を見てみると顔に手を当ててた。良くみて見ると耳が真っ赤だ






「蒼っ…その顔は駄目だよ」


『へ…え?え??』


「あ、いたいたー!蒼ちゃーん!ハルちゃーん!マコちゃーん!」


「怜!渚!良かった…2人共無事だったんだな……」


『怜ちゃーん!渚ー!』






様子が変な2人に疑問を思って首を傾げていると向こうから渚が手を降りながらこっちに向かっていた。隣にも怜ちゃんがいた






「怜、助けられなくてごめん…」


「そんな!僕の方こそ…すみませんでした!」


「まぁ、無事で良かったよ」


「良くない。何やってたの、夜の海なんかで。蒼もだ」


「…!」


『練習してたんだよね?少しでも皆に追いつこうとしたんだよ!私はその付き添い!』


「はい」


「ほら、怜ちゃん達だけのせいだからさ。マコちゃんも駄目だよー?溺れた人を1人で助けに行ったら!ハルちゃんもだよ?いきなり飛び込むし」







渚は人差し指をピーンと立て。遙と怜ちゃんの真ん中に立ってそう言った







「お前もだろ」


「えへへっいやあ、でもみんな無事で良かったね!……それより寒くない?」


『確かに…』


「蒼ちゃーんっ」





ズズッと鼻を鳴らし、私の名前を呼べば渚が抱きついてきた






「そうだな…どこかに雨をよける場所がないかな…あ」







真琴が上を指すとそこには建物があった








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