ミズノオト

□4話
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「よっ」


『わぁ…凛だっ!』





待ち合わせ場所に来てみると凛はすでにそこにいて、急いで駆け寄って抱きしめる





「うわっ抱きつく癖まだ直ってねぇんだな」


『んへへ、久しぶり!』


「ああ」


『もー、全然連絡くれなかったから寂しかったぞ!』


「しただろ!」


『最初だけじゃんっ』


「あー、悪かった」





凛から離れ、頬を膨らまして凛を軽く睨んでみると頭を撫でられた






『んもうっこんなにイケメンさんになっちゃって〜!」


「やめろ」



『あたっ』






凛頬に手を当てて近づけてみるとぺちっとデコピンされた






『今日はどこ行くの?』


「まだ決めてねぇ」


『え"…もう決まってるかと思ったんですけど。』


「ただお前に会いたかっただけだ」






凛はそう言うと私をぎゅっと抱きしめた







「………。」


『………?』


「………。」


『……り、凛?』


「………。」






凛はただ黙って抱きしめる力を強くしていた。
そろそろ私の体が悲鳴をあげてるよ。






『ちょっ、凛!ギブ!!rrrrr凛っ!!』


「あ、わりぃ」


『わしを殺す気かぃ!お前さんはっ』





やっと解放され、自由になった私はピョンっと後ろに下がり、凛から距離を置いた






「んで、どっか行きたい所あるか?」


『うーん…あ、街をぶらぶらしようよ!』


「ああ。行くぞ」


『あ、待ってよー!』





先に歩いて行ってしまった凛を慌てて追いつく








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