ミズノオト
□3話
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とある教室の前に着くと"合図をしたら入ってね"と言われぼーっとしながらその合図を待ってる
「じゃ、入って来てー!」
『はーい』
教室の中に入り、見てみると良く知った2人の顔。どうやら遙と真琴と一緒のクラスらしい
「星野NAME2##さんです、自己紹介をどうぞ!」
「えーと…アメリカから帰ってきました、よろしくお願いします」
ニコっと笑ってみせるとクラスはざわめき始めた
「帰国子女!?かっこいい〜!」
「すっげぇ美人!」
「可愛い〜っ」
「ビューティフォー!」
「嫁にしたいわー!」
最後らへんおかしかったけどそんなことをひそひそ話してた
「席は…七瀬遙君の前の席ね!それではホームルームを終わります!」
ちょうどチャイムが鳴り、私は遙の前の席までスキップ気味で移動する
『は〜る〜か君っ』
「……気持ち悪い。」
『いやん、ダーリン!遙ちゃんが反抗期だわ!』
遙の隣席にいる真琴に身を寄せると口元に手を置き、わざとらしくそう言うと無視された
「同じクラスになれたね。迷子にならなかった?」
『いや?職員室まで10分かかるんだね』
「そ、そっか(職員室まで2分くらいだよ…)」
「ほらー席に座れー」
次の授業の先生らしき人が入ると皆それぞれの席に戻った
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『もぉ疲れたよ〜…』
「ずっと寝てただろ」
机にうつ伏せ状態になりながら脚を伸ばす
「次は昼休みだよ」
『まじかっ!……ああ!!』
「どうしたの?お弁当…忘れた?」
『うん…』
「はぁー…ほら」
遙が私の机の上にお弁当を置いてった
『遙が作ったの……?』
「他に誰がいる」
「ふふっ、良かったね」
『うわぁぁんっ!ありがとう神様!』
遙の両手を握りしめ目に涙を浮かべると"別に"とそっぽを向いてしまった
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