ミズノオト

□3話
3ページ/5ページ







とある教室の前に着くと"合図をしたら入ってね"と言われぼーっとしながらその合図を待ってる






「じゃ、入って来てー!」


『はーい』






教室の中に入り、見てみると良く知った2人の顔。どうやら遙と真琴と一緒のクラスらしい





「星野NAME2##さんです、自己紹介をどうぞ!」


「えーと…アメリカから帰ってきました、よろしくお願いします」





ニコっと笑ってみせるとクラスはざわめき始めた




「帰国子女!?かっこいい〜!」

「すっげぇ美人!」

「可愛い〜っ」

「ビューティフォー!」

「嫁にしたいわー!」





最後らへんおかしかったけどそんなことをひそひそ話してた





「席は…七瀬遙君の前の席ね!それではホームルームを終わります!」





ちょうどチャイムが鳴り、私は遙の前の席までスキップ気味で移動する




『は〜る〜か君っ』


「……気持ち悪い。」


『いやん、ダーリン!遙ちゃんが反抗期だわ!』




遙の隣席にいる真琴に身を寄せると口元に手を置き、わざとらしくそう言うと無視された




「同じクラスになれたね。迷子にならなかった?」



『いや?職員室まで10分かかるんだね』



「そ、そっか(職員室まで2分くらいだよ…)」


「ほらー席に座れー」





次の授業の先生らしき人が入ると皆それぞれの席に戻った










『もぉ疲れたよ〜…』


「ずっと寝てただろ」





机にうつ伏せ状態になりながら脚を伸ばす




「次は昼休みだよ」


『まじかっ!……ああ!!』


「どうしたの?お弁当…忘れた?」


『うん…』


「はぁー…ほら」




遙が私の机の上にお弁当を置いてった




『遙が作ったの……?』


「他に誰がいる」


「ふふっ、良かったね」


『うわぁぁんっ!ありがとう神様!』





遙の両手を握りしめ目に涙を浮かべると"別に"とそっぽを向いてしまった






.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ