ミズノオト
□2話
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「下手くそ」
『むかっ!』
「まぁまぁ、初心者だから仕方ないよ」
隣側から遙君がそんなことを言って、真琴君が私をフォローする。
自分がうまいからって、綺麗だからって…!
『じゃ……教えてよ!』
「……いいよ」
『…へ?』
「教えてやる」
冗談で言ったつもりだったが、あっさりOKされたから思わず目を見開いてると遙君は私を真っ直ぐ見てそう言った
「ハルが教えるなんて…」
「うそーっ!?いつもめんどくさいって言ってるハルちゃんが!?」
「……うるさい」
「俺も教えるぜ!」
『うわっ、いいの?』
後ろから抱きついてきた凛君に目を向けるとああ!とニカッと笑顔を浮かべた。
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それからスイーミングクラブに通ってから約2週間。
遙と凛にクロールを教えてもらい、やっと泳げるようになった
「すごーい!蒼ちゃん完璧だよ!」
『ほんとー!?やった!』
「バックもやってみる?」
「あ!ブレも!」
『ばっく…?ぶれ…?』
「バックは背泳ぎ、ブレは平泳ぎだ」
「後バッタ、バタフライもあるぜ」
『そうなんだ!』
聞いた事がない言葉にちんぷんかんぷんな私に遙がわかりやすく説明してくれた
『うーん…全部やりたい!』
「おっけーい!ブレは任せて!」
「バックは俺だね」
「バッタ教えてやる」
『うんっ、皆ありかどう!』
笑顔を浮かべると何故か凛と遙はそっぽを向き、渚はかわいいーっ!って言いながら抱きつき、真琴は頬を染めていた
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