嫌われちゃった☆

□八話
3ページ/5ページ





幸村「やぁ」


丸井「青学のやつじゃねぇか」


真田「越前リョーマ、だな」


越前「ちーっす」


幸村「隣の子は・・・?」



幸村くんは僕を見たが僕はリョーマの後ろに隠れ、リョーマの手を強く握った



『・・・。』


越前「・・・この人ちょっと人見知り激しいから」


丸井「そっか!」


越前「んじゃ」



リョーマは僕の手を引きながら早足で歩いた






越前「・・・どうしたの?」



あまり人気のない公園に着くとリョーマは僕の目を真っ直ぐ見て言った



『・・・なんでもないよ』


越前「あの人達知り合いじゃないの?」


『知らないよ・・・"私"をな』


越前「??」



リョーマくん、頭にはてなマーク浮かんでます。



『私は・・・いや、僕は男装してるんだよ』


越前「え・・・」


『それで、いろんな事が起きて、いろんな事が起きたんだ』


越前「・・・腕、出して」


『へ?・・・なんで?』



いいから、と言って無理矢理腕の袖を捲った



越前「・・・やっぱり。さっきちょっと見えたから・・・」



腕のあちこちに痣があることを見てしまった



『・・・これはただ転んだだけだよ』


越前「嘘。転ぶだけでこんなにならないよ」


『めっちゃ転んだんだよ』


越前「どんな転びかたしたらこうなるのさ。」



リョーマはため息をついた



越前「・・・俺に話してよ」


『・・・何もないって』



真剣な目をしたリョーマに思わず目を逸らすとリョーマは僕を抱き締めた



越前「ホントの事言って・・・今の咲夜を見てると辛いんだよ・・・っ」



リョーマは今まで聞いた事がない悲しそうな声をしていた



『・・・わかったよ』



リョーマに僕が男装している事、いじめられている事、味方は雅治と赤也しかいないって事をすべて話した



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ