銀月短編

□告白
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「男の苦悩なんて美しくないよ?男の後悔なんて最悪よ?男の自己嫌悪とか見苦しいよ?新八と神楽が可哀想よ?」


いい夢を見てたのに、目蓋の裏に
光が滲んで、現実に引き戻さた。
「あっ、銀ちゃん、気付いたアルか?!」
目を覚ました銀時の目に最初に飛び込んできたのは、神楽の笑顔だった。
「あれ?ここどこ?」
地獄にしても極楽にしても、神楽が居るのはおかしい。
「病院アル。銀ちゃん、出血多量で一時はホント危なかったネ」
「新八は?」
「銀さんに比べたらかすり傷みたいなものですよ」
新八の笑顔も同時に視界に入って来て銀時は安堵した。
自分の世界を構成する最小単位である二人の無事に心から、安心すると同時に、銀時の心に疑問が浮かんだ。
「俺、何で生きてんの?」
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