銀月短編

□死神
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すげーな。
神サマって。
俺の好みをよーく知ってらっしゃるわ。


ヤバイ。
銀時は物陰で木刀を握り直し、それを裂いた布で手ごと木刀を縛り付けた。
さっき、神楽と傷を負った新八を逃がすために無理をして深手を負ったのが拙かった。
手に力が入らなくなってきている。
こりゃ、だいぶ血が減ってるな。
あんなばーさんの依頼を受けるんじゃなかったぜ。
違法カジノにはまった息子を助け出してくれ。
礼金の額にうっかり目がくらんだのが、運のツキってやつか。
攘夷志士崩れの連中ばかりだと思うだろうが。
フツー。
なんでこんな物騒な連中がいんの?!
戦闘種族「辰羅」の残党。
以前もやりあったけど、あの時は色黒のオッサンもいたし。
金で雇われてるなんてあり得ないでしょ?!
――だから、ぬしは軽率だというんじゃ。
ああ、はいはい。
分かってますよ。月詠さん。
って、俺はなんで月詠とエア会話してるの。
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