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□標的3
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『や・・・やっと着いた・・・』


「取り敢えず応接室に行くよ」



休む間もなく歩き出す。


  
『そういえば、私ってどこのクラスになったんですか?』


ツナ達と一緒ならいいなと思い聞いてみる。


「あぁ、1-Aになったよ。なんか他にも転入生がいるらしくてね。ついでに与魅もってね」


『ついでって、もっと言い方ないんですか?』





ん?
今他にも転入生がいるって言ってたよね。
もしかして・・・

すごく聞きたいけど、今聞いたら確実に怪しまれるよね。








疑問を口にはせず、後からの楽しみにとっておく事にした。




応接室に着き、他の風紀委員に挨拶をして草壁さんに校内を案内してもらう。



『草壁さんも大変ですよね。あんな暴君に従わないといけないなんて』

「そんなことありませんよ。恭さんはある意味純粋な人なんです」

『それはなんとなくわかります。この間なんて、ハンバーグの為に必死に感情抑えてたりしてたんですよ!あの時の雲雀さんはなんか可愛かったです』



クスクス笑いながら言うと、草壁さんは驚きの表情をする。



「一緒に食事されたんですか?」

『はい。とゆうか私、雲雀さんの家にお世話になっているので家事くらいはしないと』



そこまで言うと、さらに信じられないという表情になる。



「あの恭さんが・・・。一体何をしたんですか?」

『へ?普通に勝負をして私が勝っただけですよ?』

「なっ!?」



『何はともあれ、これからよろしくお願いします。何かあれば相談くらいは乗りますから』



お互い頑張りましょうと笑顔で答える与魅に、混乱して返事が出来ない草壁。




与魅は気にせずに応接室へ戻っていった。











「校内の案内は終わったの?」

『はい。以外に綺麗な学校で驚きました』

「僕がいるんだから当たり前でしょ。無駄口たたいてないで仕事してよ。」




不機嫌そうに答える雲雀の前には大量の書類。


つまりこれを片付けろって事か。



『わかりました。2/3くらいください』



書類をお受けとって、どんどん片付けていく。





『(こんなのレポートに比べれば簡単だよ)』




ものの10分程度で溜まりに溜まった書類を片付ける。



『んー。終わりましたね。ってもうこんな時間!?私教室行ってきます!』







雲雀が一言も発しないうちに与魅はバタバタと出て行く。






「騒がしい子だね。でも






面白い・・・。」










綺麗にまとめられた書類を見ながら、雲雀はクスッと笑い呟いた。









   
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