君と見るキセキ

□第2Q
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火神がどや顔で戻ってくる。



『大我、その顔ウザい』

「うおぃ!」



青筋を立てて叫ぶ火神。
それも無視して忍は前に出る。



『先輩、次私で良いですか?』

「どうぞ!」



リコの言葉を聞き、フェンスをと飛び越える。



『ひょー!たっかー!大我よくこんな危ないことやったね』



火神への対抗心でやったのだが、僅かに足がすくむ。





『(かと言って戻るのは杓だ)』






忍は、意を決して大きく息を吸い込む。




『1-A 18番。萩野 忍!キセキの世代を捻り潰してくれるであろう選手達を全力でサポートし、凄腕マネジとして名を轟かせる!そして、カントクとしての知識も身に付けリコ先輩の後を継ぐ!以上!』




ふぅと一息つき皆の元へ戻る。




「お疲れ様です」

「中々良かったんじゃねーか」

『ども!』





そう言って片手を挙げる。




「次はー?先生来ちゃうよ?」



リコが声を掛けるが、周りは反応を示さない。



「すいません。僕声張るの苦手なんでこれ使って良いですか?」



否、黒子はどこからか拡声器を持ち出し前に出ていた。



「い、いいけど・・・」

『テツヤ頑張れー!』



此方に振り向き一度微笑むと、前を向き息を吸い込む








「コラー!またバスケ部か!」

「あら今年は早い!?」




教師の登場により決意表明は中断となってしまった。





   
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