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□標的1
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   もう終わりにしよう












あるビルの屋上に女が1人佇んでいた。
女は虚ろな表情で一歩一歩前に出る。












私は、自分で言うのもどうかと思うが外面が良い。
表の顔は、優しくて才色兼備。大和撫子を形にしたようだと周りは言う。
でも実際は違う。
腹の中は真っ黒で、いつも毒を吐いているし、アニメや漫画大好き。出来ることなら二次元の住人になりたいと思ってる。
つまり何が言いたいかというと、心から信頼できる人がいないのと、表の顔を続けることに心底疲れた。そして、癒しを求めて二次元に浸っていたら画面が邪魔で余計に辛くなったわけで・・・。
一言で言えば、この世界に絶望したのです。







ということで




『それでは、さようなら』





そして彼女は
















最後の一歩を踏み出した














   
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