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□標的10
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ガラッ
『おはようございます』
「与魅ちゃんおはよう!今日は遅かったね?」
『雲雀さんが余計な事してくれたせいで、書類がなかなか片付かなくって』
「あんたら本当仲良いのね」
『花ちゃん。おはようございます。仲が良いと言うのかどうか・・・』
あれはただの発情期の黒猫だとか思い苦笑いする。
「仲良くなきゃあの風紀委員長は扱えないって。与魅くらいよ、あの人とまともに話してるの」
『まあ・・・そうかもしれませんね』
雲雀は人を寄せ付けない。
例え風紀委員な仲間だとしても、一定の距離を保つ。
そして、自分以外の者同士も近づきすぎることを許さない。
気難しい人だ。
『話してみたら面白い人なんですけどね』
「・・・想像できないわ」
「SHR始めるぞ!席付け!」
花が苦笑いを浮かべると、担任が教室に入り、SHRを始める。
『(今日の授業どうしようかな。3・4時限目が体育だから、サボって見回りでもするか)』