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□標的6
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『さっきの?さあ・・もう居ないみたいだけど?』

「ふーん、じゃああの男は誰?随分馴れ馴れしくしていたみたいだけど」




雲雀の目つきが俄かに鋭くなる。





『あー、ほら。ツナ・・沢田綱吉君の知り合いで』

「あの草食動物の・・・」

『(ツナ・・とばっちり受けたらごめんね・・・)』





どうにかこの状況から脱しなければと思い思考を巡らせる。
今日のご飯の話?
いきなりそんなこと言ったら更に機嫌悪くなりかねない。
巡回に戻ろうとか?
うわ、素直に聞く気がしない・・・





うーんと悩み、結局



『ランボさんツナの家分かりますか?』



ランボに逃げることにした。




「ん〜、あっち!こっち?どっち!」

『・・・分からないんですね・・・』




どうしようとりあえず一人には出来ないし、一緒に居るしかないよね。




『雲雀さん、一旦巡回抜けてもいいですか?』

「駄目」

『ですよねー・・・』




なら一緒に巡回するしかないか。
そう思いランボを抱き上げる。




『ランボさん、後で家に送ってあげるので今は少し付き合っていただけますか?』

「お散歩?ランボさんお散歩するー!」

『フフッでは行きましょうか』

「ちょっと、それ連れて行くの?」

『1人にするわけにもいかないじゃないですか。それとも雲雀さん自ら秩序を乱しますか?』





こう言ってしまえば雲雀は押し黙る。
それを分かった上で与魅は発言している。




「ッ・・わかったよ」

『(フッ、計画通り・・・なんちゃって)』

「つまりそれの身元が分かればいいんでしょ?」

『へ?ま、まぁそうなるのかな?』




そう答えると雲雀はどこかに電話を掛ける。




「ああ、そう。5分以内に見つけ出してね。じゃないと・・・わかってるよね」

『え?5分以内って・・・内容分かるだけに厳しいとおも「あら!ランボ君!?」およ・・・?』




声のするほうを見ると、そこにはショートへアーの女性が立っていた。




『まさか・・奈々さん?』

「ママーン!」



ランボも気付き手を振った。




「あらあら!ランボ君どうしてここに?」

「がはは!お散歩してたんだもんね!」

『お母様ですか?良かった、家がどこか分からなかったんですよ』

「まあ、すいませんね。」

『いえ、気をつけてお帰りください』





ニコッと微笑みランボを奈々に引き渡す。
ランボはどこか名残惜しそうな顔をしていたため



『大丈夫。また近いうちに合えますよ。そのときは一緒に遊びましょう』

「本当?じゃあじゃあ!ランボさん遊んであげてもいいんだもんね!」

『はい、お願いします』





2人は手を振り別れを告げる。






 
 
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