世界の果て

□僕らと神の千年戦争
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「カミュ、すまないんだが――――」





〜僕らと神の千年戦争〜






「今日の修行を室内にしてほしい?」

「ああ。
今日はちょっと体調が良くなくて…」



いつもははっきりと言う真美の様子がおかしい。

歯切れが悪く、言いにくそうにしている。

怪我をしたならば私が気付くし、真美ならばサボるという事もしないだろう。



「どこか悪いのか?
また足が痛むのだろうか?」

「いや、そうではなくて…」

「真美、無理しちゃダメだよ?
昨日はずっとお腹押さえていたでしょう?
お腹壊したの?」

「そうでもないんだけど…」

「そういえば昨日は風呂も早かったな。」

「………」



もしかして…

冷えを避け、腹を擦り、風呂が手短…



「生理なんだ。
だから、今日明日くらいは室内で出来るものに…」

「あぁ、そういうことなら…」

「真美、せーりって何?」

「え?」



普段見ないくらい、真美の目が見開かれて固まった。

あの東洋系特有の濃い色の瞳がこぼれ落ちそうになっている。



「うん?
知らないといけない、の…かな?」

「え?
普通知ってるモンなのか?」



物凄い高速で真美が私とアイザック、氷河を交互に見る。

主に私に信じられないと視線が訴えていた。




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