『ん…ここは…?』


目が覚めると一面真っ白な世界が広がっていた。


『(…きっと夢だな!寝ぼけてんだ、そーだ。もう一回寝よう…)』


“ちょっ、ストップストップ!!寝ぼけてないから起きてよ!”


どこからか声がし、目を開けると黒髪の青年?がいた


「僕は君たちの世界で言う神だよ。で、君は暇潰しのトリップに選ばれたんだ。」


『嬉しくないんでとりあえず家に返してください、マジで』


「そ、そんなこと言わずに…」


ね?と首をかしげる自称神
くそぅ様になったるところがまたうざい


「で、3つ叶えてあげることができるんだけど…」


『戸籍と生活の安定』


「それはもとからついてる」


『なら体力向上、学力向上』


「あとひとつは?」


どこの世界に行くかによるんだけど…と悩んでいると、それは君の自由だよとかなげやりなことを言いやがった。
なら元のところに返してほしいのが本望


『…!なら、どこの世界に住むか色々回って決めたい。3つ目の願いはそれで』


「わかった!じゃ、頑張ってきてね」


あ、1つ聞きたいことが…眠くなる感覚がしながらも聞く


「なに?」


“君の名前は?”


驚いた顔がとじかけの目に写る


「ゆうと、侑斗だよ」


ありがとう…その言葉が最後に聞こえた気がした…




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