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□覚悟はいいか?
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「寺坂さ、殺せんせー殺す気ある?」
「あるに決まってるだろ?! 100億稼ぐ機会なんて、これでもう最後かもしれねぇし!」
ふうん、その気はあったんだ…。
「じゃあさ、前渚君にさせた方法で殺してきてよ?」
「はあっ?! お前正気か?!」
「関係ないよ。」
そう、関係ない。
「あのタコに聞いたよ。 ・・・渚君に自爆させようとしたんだって?」
「ち、ちげーよ! 渚が勝手に…。」
は? 本気で馬鹿じゃないの? こいつ。 渚君がそんなことするわけないじゃん。
初めて聞いたときは、はっきり言ってタコよりこいつを殺そうかと思った。
「ね、してよ。 俺の大事な渚君にさせたくらいなんだから、出来ないわけないでしよ?」
「お前、何いって…。」
「ね、してみせろよ?」
――俺の渚君に手を出したら、無事ですむわけないってことを証明してみせろよ?――