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□コイバナ
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「ねぇ、カルマ君。」

「渚君?」

最近、彼は元気がない。

いつからだっけ?

「・・・カルマ君、奥田さんのこと好きなの?」

「ん? なんで?」

「だって、修学旅行でっ・・・!」

あ、そういえばそんなこと言ったかも。

・・・まさか。

「渚君、それが原因で?」

「なんのこと?」

きょとんとする渚君に、こっちの話、と笑いかける。

「俺が好きなのは、渚君だけだから。」

「本当に?」

「本当に。 だから泣かないでよ。」

「な、泣いてなんかっ・・・」

「ごめんね。」

本当なんだよ。 ・・・ほら、いつもみたいに笑って?

――窓から見えるのは、消えかけている虹――
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