共同企画!

□授業後
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「あ〜、授業長かった……」

「お前はアホなことを言っただけだろうが」

だってよー、とぶつぶつ続ける燕青を一睨みして黙らせる晴嵐。あまりにもふざけすぎた態度のコイツに一言言ってやろうと思ったその瞬間。

「あのー、すみません。藍先輩、います?」

遠慮がちに楸瑛を呼んだ生徒は、今朝燕青にパシられていた生徒だった。

「ああ、どうしたのかな、蘇芳君?」

「これ…悠舜先生が」

そう言いながら彼が楸瑛にわたしたものは…笛?

はぁ、とため息をついた楸瑛はそれを受け取る。

「ごめんね、うちの弟がまた何かしたかな?」

「それは…」

かくかくしかじか、と説明をする蘇芳。

「どこのクラスにも必ずコメツキバッタがいるんですね」

――誰よりもきつい一言を晴嵐が言ってのけたのだった。



「どうだ?私のめいと養い子は。とっても優秀だろう?」

優雅に扇をひろげて、微笑を浮かべる紅黎深。

「お前、授業はどうした?」

鳳珠が問う。

「君と仲良しの景先生は素晴らしい人だね」

鳳珠は思わず、手にした仮面を投げかける。

「やめなさい、鳳珠」

「悠舜……しかし…」

鳳珠の手から仮面をうばい、近くの机に置く悠舜。

「黎深…。まったく、先ほどの授業は鳳珠に、今の授業は景先生にさせているのですか?何のために学園に来ているのですか?」

にっこりとした笑顔で黎深をうまくまるめこむ悠舜。

「なるほど…。どうりで季絳攸が悠舜に頭があがらないわけだ……」

――一人勝手に納得している鳳珠先生なのでした。




「くしゅん!」

「あれ、どうしたの絳攸?」

「さぁ…」

「もしかしたら、黄先生が先ほどの授業のようすを褒めているのかもしれませんよ?」

「会長さん、すごかったもんな〜」

「お前は寝てただろうが」

咳払いをした楸瑛を言う。

「そういうのならいいんだけど…。君、あんまり身体丈夫じゃないんだから無理するんじゃないよ?」

――クラスメイトの女子からの歓声と、男子からのブーイングが起こったことは言うまでもない。

「な、何だと!…わかった、報告感謝する」

「ちょっと、珀!なんなのよ、急に大声出したりして」

ちょっとも何もない。

「…楸瑛先輩、うらやましい…」

「うちの愚兄その4がまたなにかしたか?」

横から口を挟む龍蓮。

「あんたよりかはずっと、何もしてないと思うわ。…って、え!楸瑛先輩って、あんたのお兄さんなわけ!?」

「ああ。…恥ずかしながら」

「それは、楸瑛先輩のセリフだと思うわ。…で、珀どうしたのよ、また絳攸先輩絡み?」

またとはなんだ、またとは。……しかし、何故あの楸瑛先輩と僕の目の前に座るコイツが兄弟だとは。ここまで似てない兄弟なんてそういな…いたよ。そういえば。似てないムラサキ兄弟かっこ弟かっことじ、の方を見る。遺伝子とは不思議だ。

「ちょっと珀。本当に大丈夫?絳攸先輩に会えた嬉しさで魂飛んでるんじゃないでしょうね?」

「大丈夫だ」

「ああ、そう。それなら良かったわ」

あまり心配してなさそうに、さらりと流す秀麗。可愛げのないやつだ。……まぁ、これぐらいが楽でいいが。

「あ、先生、いらっしゃったよ」

――教室に入ってきたのは、担当の黎深先生ではなく何故か景先生だった……。




――――
この学園は先生も優秀だから、どの教材でも指導できるってことで…。個人的には悪夢の国試組出せてよかったなー。……とか(笑)

黎深サマは兄とその娘だけでなく、養い子にも甘ければいい!でも意地悪だったら嬉しいよ!雪乃の中で、絳攸さまはどんどん愛され仕様に(殴

ちなみに、絳攸さまは病弱なのではなく、体力がないのに、無茶をしてよく倒れてしまう感じかな?うふふ、だんだんと妄想が膨らんで止まらないので、ここらへんで打ち止めます(笑)

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