共同企画!

□GO!GO!登校!
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「ちっ、遅刻遅刻ぅうううう!」

劉輝の声に、私は顔をしかめた。なんて元気なんだろう。

あ、私は紅秀麗。とある学校に通う普通の高校二年生よ。

「まったく、あれだけお嬢様がせかしたのに、のんびりとしているから。……はぁ」

私の隣でため息をついているのが、静蘭。とある事情で私の家に居候中の人間よ。ずっと昔からのことなので、今更貞操がどうとか、そんなの関係ないわ!信頼してるのよ。父様も、私も。そして…。

「だって、だってぇ…絳攸と楸瑛が…」

えぐえぐと鳴きながら、丼を抱えてご飯を食べているのが、劉輝。奇行の目立つ人間よ。今もそうであるように。学校じゃ周りが濃すぎて、ギリギリの常識人とか言われてるみたいだけど、とんでもないわ。そんなわけないわよね。

「げほっ!」

「ああもう、走りながら食べるのが悪いのですよ。ほら、水でも飲みなさい」

「あ、ありがとうなのだ……」

劉輝の世話を焼くのも大変なのよ。もっぱら、静蘭に任せているけれど。



校門が見える頃には、劉輝は割り箸とプラスチックのどんぶり茶碗をゴミステーションに袋詰めして捨てて、静蘭からもらった水を飲んでいた。まったく、走りながらよくそんな芸当できるわよね、尊敬するわ。道行く人は、もうなれたような目で見てくれるけれど……まぁ、ね。

「おらぁ!門しめっぞ!あと五秒!」

「せっ、セーフ…。お、はようございます。浪先輩…」

「おっ、お嬢にムラサキ兄弟じゃねぇか。今日も遅刻ギリギリなこって」

ニカッ、と爽やかな笑みを向けながら門を占めているのは、浪燕青。一応、先輩にあたる人物よ。あの雑な性格で風紀委員をやっているということは学校七不思議のひとつに数えられると思うわ。絶対に!二日に一度は私たちの前を、遅刻ちこくいいながら走ってるのを見かける。

「ほら、チャイムなるぞ。教室に行け」

「お、お腹痛い…」

「なんだ、また丼かかえて走ったのか」

「…」

「げっ、まじかよ。……まぁなんだその、体には気をつけろや」

「あ、ああ……わかったのだ」

***

「ふーっ、ギリギリ間に合ったわ…」

深く息を付きながら席に着くと、前の席に座る私の友人、タンタンこと蘇芳が振り返った。

なに、また遅刻?と皮肉げに口元を釣り上げて尋ねてくる。頷くのが辛いけど、小さくそうなのよ。と言った。

「どうせ、いつもの二人だろ?」

「お察しのとおりです…」

「ふーん。あ、センセー来た」





――――――――――――
うーん、まぁ、こんなもん?燕青が風紀委員とかテラシュールwww








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