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□君と本音と物語!
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「じゃあ、これで出させていただくよ」
「うん、よろしくね、久保くん」
にっこりと邪気のない笑顔。
童顔で可愛らしいと称されることが多い目の前の担当作家である彼は、実は可愛いとは対極に位置してると思う。
…どちらかと言えば、「可愛い」よりも「格好いい」と言うべきだろう。
「久保くん?」
「…っ!いや、何でもないよ!」
「そう?」
こんな感情、同性なのに彼に対して抱くのはおかしい。
わかってる。
わかってはいるけれど、それでも、やっぱり好きで。
「吉井くん、眼鏡っ娘がタイプなんだ…」
吉井くんの作品には、眼鏡をかけていて、健気で優しい美少女が頻繁に出てくる。
「もし、僕が女の子だったらな…」
言ってるそばからあり得ないと嘲笑う。
そもそも、どれだけ僕は女々しければ気が済むのだろうか。
今、僕は十分幸せじゃないか。
今以上の関係を求めるなんて、欲張りにも程がある。
「なんて、」
同性どうしのくせに何を言っているのだろう、僕は。
今が幸せ。
そうだろう?
――だって、ずっとずっと大好きだった作家先生に名前を呼んでもらえるのだから。
―――――――
●あとがき●
作家さん×編集さんのパロは前々からしてみたかったネタでした(明久保なのは、完全にわたしの趣味)。
とりあえず、個人的に大満足♪
あとは、世間的に明久保が増えてくれたらもう言うことはありません←
同じシーンを別の人の視点で書くのも読むのも大好きです。
…いまいちその良さを生かせないのですが(´・ω・`)
それでは、このマイナーCP(しかもパロ)にお付き合いしてくださって、ありがとうございました!