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□僕とキモチと恋愛小説!!
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僕には、好きな人がいる。
・・・相手は、今から来るはずの僕の担当の久保くん。
それなのに。
「うわあーっ!」
ちっともネタが出てこない!
全然原稿が進まない!
「どうしよう…」
早く書かないといけないのに。
彼に迷惑をかけてしまうのに。
だけど、頭に浮かぶのは、彼のことばかり。
「…っ!」
そうだ!
この気持ちを書けばいいんじゃない?
そう切り替えると、さっきまで行き詰まっていたのがウソみたいに、スラスラと筆が進む。
さすがに、男同士だと駄目だから、相手を三つ編み眼鏡の可愛い女の子にして…。
「おお!」
あっという間に原稿が仕上がる。
…僕、天才かも。
これを読んだ彼は、どう思うかな?
自分に向けられてる想いだって、気づくかな?
――彼が来るまで、あと30分。