*夢の入口*
□事実
1ページ/2ページ
総司先輩の行動がよくわからない私は、はじめ君に相談してみる事にした。
『はじめ君に相談したい事があるんだけど、いいかな?』
「構わないが…何か悩みでもあるのか?」
『うん…総司先輩の事なんだけど…』
「あぁ。」
『総司先輩彼女いるじゃん?でも私とも会ったりしてて…私って、何のために呼ばれたりするのかな…って…』
「?!」
『総司先輩が彼女の事大好きなの、話聞いてて凄くわかるし。でも、何で私とも遊んだりするのかな?って。高校時代なんか全然相手にされなかったのに…』
「…………。天宮は聞いてないのか?」
『何を?』
「総司に彼女はいない。もう別れたのだ。」
『えっ?!だ、だって、この前はじめ君の家から帰る時だって、総司先輩彼女の話してたよ?』
「総司が初めて天宮を家に連れて来た時には、もう終わっていた。」
『そー…なんだ…彼女の話するから、てっきりまだ続いてるのかと思ったよー。』
苦笑いしながら言う私を見てはじめ君が、
「天宮は総司を好いているのか?」
と言った。