reincarnation

□No.1
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目を開けると、見覚えのある天井が視界に広がる。
どうやら僕は眠ってしまっていたらしい。




「夢か……」



懐かしく、悲しい夢を見た。
まさかまだあの夢を見るとは……。





ピピッ



ベットの上で物思い耽った、その時だ。
連邦政府との通信装置が起動する。




『エージェントシャドウ、こちら連邦政府直属GUN本部。応答を』

「こちらシャドウ。何か問題でも?」



ベットから即座に離れ、それに向かって声を発する。




『過激派組織"DCP"のアジトが発覚したという情報が入った。
現在、GUNの小隊が機械兵器と共に対応に当たっているが何らかの理由で捜査が難航しているらしい。
そこで連邦政府大統領専属のエージェントである君に現場に向かい、真相を確かめて欲しい』



DCPか……。
DCPとは最近爆破テロなどを頻繁に繰り返す危険な組織だ。
奴らの詳細は誰も知らず、我々もお手上げ状態だと聞いていたが。



「了解した。任務を遂行する」



そいつらのしっぽを掴んだというのなら話は別だ。
即刻、叩きのめさなくては。



『引き受けてくれるか。
くれぐれも気をつけてくれ。無事を祈る』




そんな気持ちで、僕は住処を飛び出した。
この日を境にまさか、運命の歯車が動き出していくことなど露知らず。
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