黒キ国ハ光求メテ
□Chapter V
2ページ/7ページ
まずは俺から話すよ。
あれは、今朝のことだったかな。突然アーサーから電話がかかってきたんだ。
「Hello?何の用だい?」
『あ、アルフレッ……頼む!今すぐ家に来てくれ!』
「え?」
『理由説明してる暇なんてねーんだよ!早く来てく……うわあぁぁぁ!』
「アーサー!?」
『やめろ!来るな……もうお前は俺じゃない!アルフレッド、頼む!たす……け……』
「アーサー!なにがあったんだい!?アーサー!!!」
−ブッ、ツーツーツーツー……−
とにかく俺は嫌な予感がしてならなかったから、急いでアーサーの家に行ったんだ。そうしたら……家からでてきたのは、アーサーであってアーサーじゃない人間だった。
アーサーであってアーサーじゃない?どういうことだ?
なんて言えばいいかな……そうだ、過去だよ!アーサーは、過去の姿をしていたんだそ。
アーサーもか……ヴェストもおんなじような感じだ。それで襲われかけて、命からがら逃げ出してきたってとこだろ?
まあそうなるね……
あ、じゃあ次、僕が話していいですか?
マシューか?ああ。