黒キ国ハ光求メテ
□Chapter V
1ページ/7ページ
三人はアルフレッドの家まで逃げると、扉を叩いた。すると、すぐにアルフレッドが姿を現した。
「やあ、君たちも逃げてきたのかい?」
「君たち"も"……?」
「……」
アルフレッドは黙って三人をリビングに通した。そこには−
「ギルちゃん!ローデリヒ!フェリちゃん!」
「と、トーニョ!?」
「うわあぁぁぁん、フェリシアーノー!!」
「ふ、フェリクス!?どうしたの!?」
「ローデリヒくん……君も逃げてきたんだね。」
「イヴァン、貴方もですか……」
アントーニョ、イヴァン、フェリクス、耀、マシュー、バッシュ、サディクの七人がリビングに集まっていた。
「トーリスが……トーリスが別人みたいになってまったんよ!俺、どうしたらいいんだしー!」
「お、落ち着いてフェリクス……」
「……で、君たちのとこは誰がおかしくなったんだい?」
「ヴェストとエリザの二人だ。あと、聞いた話だけだと菊もな。」
「聞いた話、じゃねーある!我はちゃんとこの目で見たあるよ!」
「……なあ、みんな。」
興奮する耀を抑えながら、ギルベルトはゆっくりと口を開いた。
「教えてくれないか?誰がどんなふうにおかしくなっちまったのか……」
「……ああ。」
アルフレッドはかけていたメガネを押し上げると、そっと口を開いた。