君と僕

□ふたりきり
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「なんてね、」







東先生が唐突にそう言った。







「え?」







「少しテンションあげないと、告白なんてできないでしょ?」

「あ、あの?」

「夜遅くまで仕事した後とか、橘くんの笑顔や声をきくと、元気になれた」







先生は淡々と語る。







「あきらなんかにも、早く結婚しろだのなんだの言われてお見合いのチャンスとかもあったんだ。でも、いざ行くとなると、君の笑顔が頭をよぎる。」

「俺の、笑顔?」

「俺だけのものにしたいと思った。で、2人きりになれたときに話そうと思ってたんだ。」

「・・・///」

「あ、あんまり深く考えなくていいんだよ。ただ、ここに、君のことを大好きな奴がいるってこと、分かってあげて」







そんな、そんな顔で笑わないでよ先生。







「橘くん・・・?」

「せ、先生だと、生徒を好きになっちゃいけない、んすか?男だと、男に恋をしちゃいけ、ないんすか?///」







東先生のことを考えると胸が痛くて、気づくと涙が溢れてた。
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