She doesn't like baseball.

□第4話
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「花井、昼休みに神崎と何か話してなかった?」

「お?あぁ...話してたな。」

「俺驚いたよ。名前で呼び合ってたからさ。」


なに俺追究しちゃってんの?これじゃあ俺、かなり神崎に気がある奴みたいじゃん...。
それにしても、あの『過去』の話は全て事実なのだろうか?
そんな事を考えてる俺に、少し遅い返答がきた。


「...まあ、俺達幼馴染みだからな。」

「ふ〜ん。」










へ?何?『幼馴染み』っつったか?へぇ〜...え?花井と神崎が??



 ブッ


「え?泉?!」

「ははっ!」 


何故だか俺は笑ってしまった。だ...だって何か...意外な組み合わせ!え!?何か笑える...!!じゃなくて!!

「泉、何笑ってんの?」

「あぁ〜悪ぃ。何か意外な組み合わせの幼馴染みだと思って。」

「...そうかぁ〜?」


いや...そんな笑える事じゃねえんだよ。ただ、何か...ホッとした感じ。何だこの感じ。変なの。
つーと、やっぱ花井は神崎のこと何か知ってるよな。

...でも俺はこういうことは人づたいじゃなくて、本人の口から聞きたい気がする。だから聞かない。


つーか...幼馴染み。
幼馴染みってどんな感じなのかな?しかも男女の...

ん?つーと、やっぱ花井は昔の神崎も知っているわけで...。
そっか。だから野球部でも花井は大丈夫なんだよな。

そうやって1人で納得している俺。


つーか...ヤベェッ!!

「グラウンド行かなきゃじゃんよ!!」

「あ?あぁ!!」


主将の花井が何にもないのに遅れるのは大問題だ。ももかんと阿部からこっぴどく怒られそうだ。

そうして俺達は急いでグラウンドに行った。
予想は大当たり。基本的に主将の花井の方が怒られて、俺の方がマシ...だったよな...。
まあ、夏大が近いから怒られるのは当たり前なんだろうけど。


とにかく、この日は色々な話を聞いたりして、頭が混乱したりした...けど、まあ...こうやって練習して、くたくたになって帰って明日に備えて寝る。いつも通りの自分がいる。




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