She doesn't like baseball.

□第7話
1ページ/1ページ



ついに来てしまった...この日が...
埼玉大会が...俺達の初戦は明日。
去年の優勝校の桐青だ。
まだ俺達が入場するのには時間が少しある。
なんてったって170校だし。
だけどビビってない。メントレの効果か...それとも田島がうつったのか。

すると、三橋がいきなりユニフォームを脱ぎ、背番号を確認した。
いやいや....一体何をやっているんだ?

「すぐ入場するからもう脱ぐな。」

と、栄口に言われている。


そうして....

「さあ、行こぉ!!」

と、花井の掛け声で入場する俺達。


『西浦高校』

お!!呼ばれた!!ついに...

何だか不思議な感じだ。

「「1、2、1、2」」

その掛け声で行進して並ぶ。


そうして夏の大会は幕を開けた。







開会式が終わり....


「はあ〜終わった終わった。」

と水谷が。

「始まったんだろ?」

と巣山にツッコまれる。

だけど、本当にやっと実感した感じだ。
明日の1試合目は俺達が試合をするのだ。


「さてと、開会式が終わったことだし、学校戻って練習するよー!!」

と、ももかんに言われ俺達は学校に戻る。

明日が試合なのでいつもよりは早めに練習を終え、浜田がやってきた。
冬服を着ている。

「よーす、お疲れぇ〜」

「...いいんだけどさ、わざとやってね?」

「律儀に冬服なんて着んだ。暑くね?」

と、そうこうやり取りして、グラ整した後浜田に呼ばれた。

「泉。」

「ん?」

「神崎来るって言ってたか?」

「あぁ〜...分っかんねぇ....けど、『考えてみる』とは言ってたな。それっきり話してねえし。」

「そーか。」


....そういえば、コイツも肘やっちゃったんだよな。
さっき花井と一緒にいたときにも話したけど...。

野球が出来なくなるほどヒドくはないとか言ってるけど...。
やっぱりそういうのがあると、神崎の気持ちとか、神崎の兄の気持ちってのも少しは分かるのかな?
でもなぁ〜...コイツの場合、騙し騙しヤメてたんだよな〜

そうこう考える泉は眉間に皺を寄せながら浜田を見る。

「な...何泉睨んでんだよ?」

「あ?別に睨んでねえよ?」

浜田には睨んでいるように見えたのだ。


「...にしても、泉...随分神崎のことばっか考えてんだな。」

「は?」

(何が言いたいんだ?)

「やっぱ気ぃあるんじゃねえの?」

「何でそうなんだよ。野球嫌いって言われたらショックなんだよ。そんで、その原因を本人に追究してぇんだよ。」


(だから...それが気ぃあるように見えるんだっつの。)

と、心の中でツッコむ浜田。
とは言っても浜田もわりと気になっているみたいではあるが...。

俺の情報もあの程度しかねえんだよなぁ...
と考える浜田。
その他のことは知らないのだ。

「泉。」

「あ?」

「明日神崎、来るといいな。」

「おぉ。」

ホント、来ればいいのだが...。
さぁ...どうなるんだか。










そうして、俺達野球部は夜道の明るい月が照らしてるなか、自転車を走らせ帰っていく。
道が途中で別れる奴らに、「明日頑張ろうな」そう言ってから別れを告げる。


家に着いた後は、飯食って風呂入って...明日に備えて充分に睡眠をとる。

よし、明日絶対勝つぞ!

そう思いながらゆっくりと瞼を閉じた。

 







***

はい!第7話でした(^o^)やっと更新出来ましたね♪
所々台詞などが違っているかもですが....御了承下さい(_ _)

遂に開会式が始まり、次の日に試合を控えている西浦ナイン!!

そして、泉君は彩乃さんの為に絶対に勝ちたい!!という気持ちを抱えています(#^_^#)

さて、次は第8話になります。
なるべく早めに更新できるよう、努力しますので....これからもよろしくお願い致しますm(__)m

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ